大きな贅沢果実!長崎ざぼんって?
江戸時代に中国から伝わったとされる「ざぼん」。重さ1.5~2kgほどにもなる大きな果実と厚い果皮が特徴で、「文旦(ぶんたん)」とも呼ばれます。長崎では、その分厚い果皮を甘い蜜で煮た伝統菓子「ざぼん漬け」が有名ですが、旬の時期には生の果実もスーパーや青果店に多く出回ります。一番の特徴は、爽やかな甘みとほろ苦さ。食べ始めると、ついもう一つ…と手がのびる、クセになる美味しさです。果汁が少なく実ばなれがいいので、手がべたつかず、子どもでも食べやすいですよ。
低農薬栽培で育てた安心安全なざぼん
自然に恵まれた佐世保市江上町でざぼん農家を営む、川上文旦堂。畑には350株のざぼん(文旦)の木があり、毎年11月~2月には黄色い大きな果実がたわわに実ります。川上さんの畑では、低農薬栽培にこだわり、出荷の半年前から果実一つひとつに袋をかけて、無農薬状態を保ちます。川上さんいわく、収穫した果実の4割は“果皮”を砂糖漬けにした「ざぼん漬け」に加工するため、なおさら農薬はかけたくないとのこと。大変手間のかかる作業ですが、“安心して食べられる”ざぼんをつくるため、栽培方法にはこの上なく気を遣っています。
ゼリーやジャムにしても美味しい
収穫したては酸味が強いざぼんですが、川上文旦堂では木に長く実らせて完熟させるので、収穫したてでも果実は甘くてジューシー。まずはそのまま食べて、ざぼん本来の味をお楽しみください。プリッとした果実の食感を活かして、サラダやヨーグルトにトッピングするのもおすすめ。ちょっと苦味が気になる方は、薄皮をむいた果実にグラニュー糖をかけたり、甘く煮詰めてゼリーやジャムにしてもおいしく召し上がれますよ。
ざぼん一筋40年の川上文旦堂からお届け
先代から受け継いだ畑で、ざぼんの栽培を続けて40年。川上文旦堂は、長崎ざぼんと江上文旦の栽培、そして自社の畑で収穫した果実を使った「ざぼん漬け」の製造、販売を行っています。ざぼん漬けは、ご主人が一つひとつ果皮を手剥きし、秘伝の蜜でじっくり煮詰めた昔ながらのやさしい味。すべて手作業で行うため大量生産はできませんが、添加物を一切使っていないので、子どもから年配の方まで安心して召し上がれます。商品は完熟の果実を使った通常のざぼん漬けと、早摘みの果実を使った「青切り」ざぼん漬けの2種類。生の果実と合わせて、ぜひ一度ご賞味ください。