唐呉須で描いた、爽やかな珈琲椀皿
「桜ブルー珈琲碗皿」は、鮮やかな唐呉須で桜の花をカップと皿に手描きで描いています。カップは線描きで軽やかに。皿の部分は、線と色を濃く彩りました。爽やかなセットになっています。カップの直径9cm、高さ7.5cm、横11cm。皿の直径14.3cm、高さ2cm。送付の際は、化粧箱に入れてお送りします。
ブルーが鮮やかな、珈琲碗皿
「桜ブルー珈琲碗皿」を描く時に使う絵の具には、100%唐呉須を使用しています。呉須には、唐呉須と古代呉須・京呉須などの種類があります。唐呉須は、その名の通り唐からシルクロードを渡ってやってきたブルーが鮮やかな岩石から作られます。人々が大切に守ってきた唐呉須の色合いは、描く陶工や使う人が、優しい気持ちになれる魅力があります。
還元焼成で仕上げる三川内焼
三川内焼の製法は、還元焼成。窯内が900℃になった時、煙突を閉め酸素が窯内に供給されないようにします。その後も燃料を投入し続け、温度を1300℃までに上げます。その間、陶工は窯からは離れられません。窯の内部では、酸素が供給されないにもかかわらず燃料を投入するため、燃やす為のエネルギーを釉薬や器胎から取ろうとします。通常ならばその環境での窯焼きは無理な状態です。その無理な状態での作業が、三川内焼が美しく優美な製品となってできあがる所以です。先人の高度な技術が詰まった三川内焼を蕙山では後世まで永久に残していきたいと考えています。
三川内焼を継承しつづける
蕙山は、佐世保市新行江町にある三川内焼の窯元です。現当主は、窯元であった父親と平成3年に共同にて新宿・小田急百貨店工芸サロンにて個展を皮切りに、平成7年には九州山口陶磁展工芸部門入選、平成10年 第25回三川内陶磁器作品展グランプリNIB賞受賞、平成12年 日本新工芸西九州工芸展奨励賞、平成14年 九州新工芸展南日本放送賞・ながさき陶磁展三川内陶磁器工業組合賞、平成16年 九州新工芸展奨励賞等を受賞。平成19年、佐賀県「ギャラリー小さな展示室」にて個展を開催するなど精力的な活動を行っています。作風は大胆な物から繊細な物まで多岐に渡り、三川内焼の伝承に研鑽されています。