五島列島で獲れる伊勢海老に関する情報
五島列島で行なわれる「イセエビ漁体験ツアー」について
長崎県の五島列島と言えば、伊勢海老が獲れることでも知られています。これから五島列島に出掛ける予定がある方には、「漁師体験ツアー」と呼ばれるものに参加してみるのもおすすめの方法です。巷では、農業や動物とのふれあいなどを体験することのできるツアーが登場し、ファミリーの顧客層から人気を集めています。そういった「体験ツアー」の中でも、最近になって話題を呼んでいるのが、漁師体験ツアーです。こちらのツアーに参加すると、伊勢海老やホタテ、アワビなど、さまざまな海産物の漁を体験することができます。日本全国さまざまな場所で、長崎県の伊勢海老の他にも、ユニークな漁師体験ツアーが実施されています。
そのなかでも、長崎県の五島列島では、船で海に出て漁場に仕掛けた専用の「刺し網」を引き上げるというイセエビ漁を体験することができます。網を引き揚げる時は、高級食材と言われる伊勢海老が何尾かかっているのか、ワクワクドキドキする瞬間です。また、引き揚げた後、網から外したまだ動いている海老と一緒に写真撮影をすることもできます。そして、獲れた海老を、その場で刺身やみそ汁にして振る舞ってくれるのもうれしいサービスです。さらに、現地で捕獲した伊勢海老は、リーズナブルな価格で購入することも可能になります。
長崎県のイセエビ漁体験ツアーは、所定の料金を支払うと参加することができますが、小学生以下は参加料金が無料となっているのもうれしいポイントです。これから子ども連れで旅行に出掛けるスケジュールを立てているという方には、このツアーへの参加を検討してみるのもおすすめの方法と言えます。
伊勢海老の魅力と、その漁獲から出荷、流通に至るプロセス
五島列島は、さまざまな海の幸が獲れるスポットとして有名ですが、中でも、伊勢海老はそのサイズ感に圧倒される方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。こちらは、見た目だけではなく、味にもビッグな魅力のある海産物です。伊勢海老ならではのプリプリの食感と濃厚な甘みを一度味わったら忘れられないという方は、ぜひ一度現地を訪れてみることをおすすめします。
イセエビと言えば、姿造りにして、大きなお皿の上に盛られているシーンも多く見受けられます。そのような理由から、商品として流通する際、他の食用海老と比較して、姿形が整っているかどうかが重要な評価ポイントとなります。伊勢海老の場合、「角」と呼ばれる2本の触角や、脚が破損すると、商品としての価値が下がってしまいます。そのため、漁獲の際には、慎重に取り扱われ、角の折れた個体や、小型の個体は、市場に出回らず、漁港の近辺にある旅館などで消費されるケースが多く見受けられます。また、水揚げの際に、殻が割れるなどして死んだ個体は、漁業関係者の自宅で消費されたりします。
また、伊勢海老には、ショックを与えると自切するという生態があります。そのため、輸送の途中で、振動などの衝撃によって足が脱落するケースも存在します。そのようにして、角や脚が欠落し、商品価値が下がった個体であっても、損傷した部分を修復し、高値で取引される場合があります。また、最近では、不景気のあおりを受け、訳あり食材として、リーズナブルな価格で流通している場合もあります。
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イセエビは、五島列島などで獲れる高級食材として有名です。これから伊勢海老を食したいと考えるのであれば、その漁獲から出荷、流通のプロセスについても理解を深めておくと良いでしょう。伊勢海老は、水揚げした後も、夏ならば冷房の効いた暗所で保管してください。モミガラなどで保温した状態であれば、数日間は生きています。その一方で、寒さに弱いため、冬は暖房の部屋で保管しましょう。寒いと凍え死んでしまい、商品価値がかえって下がることとなります。
五島列島などで獲れるイセエビは、さまざまな方法で調理され、振る舞われます。具体的には、刺身や汁物、焼き物、揚げ物、ステーキ、鍋物、パエリアという調理法があります。伊勢海老は、古い時代から、国内の各地で食材として用いられてきました。古くは、「鎌倉蝦」、「具足海老」などという呼称もありました。その内、具足海老とは、海老の甲羅を鎧兜に見立てた呼び方です。
イセエビ科には、8属49種が存在し、食用・観賞用などに使われます。ただ、わが国の水産業者などの間では、伊勢海老と言うと、イセエビ科に属する複数の海老を指し、市場で流通する際にも、輸入される種も含めて、複数の海老の総称となっているケースが多く存在します。
イセエビが生息しているのは、外洋に面した浅瀬の岩礁やサンゴ礁です。日中は、岩棚や岩穴の中に潜んでいて、夜になると、獲物を探すための行動を取ります。肉食性で、主に捕食するのは貝類やウニなどですが、海藻を食することもあります。
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