佐世保ふるさと市場
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自宅にいながら絶品とらふぐの刺身を堪能する方法とは

海産物


高級料理として有名なとらふぐの刺身




高級料亭などでおもてなしや接待で提供されるふぐ料理は、刺身、鍋物、唐揚げなどのコースが有名です。特に、皿の柄が見えるほど美しく盛られた薄造りの刺身は絶品で、高級料理であるため、なかなか庶民の手が届かないものです。ふぐ目に属するふぐは、世界で約180種類、日本近海でも約50種類が生息していると言われており、そのうち日本で食用として許可されているのは約20種類です。


背中が褐色でとげがなく、なめらかふぐの別名をもつ「まふぐ」は、ちり鍋などでよく食されています。「ごまふぐ」は、日本海側に多く生息しており、背中だけでなく体側の上方に小さな斑点が多くあるのが特徴です。価格が非常に安いものの初夏が最盛期となるため、あまり市場に出回ることがありません。身よりも卵巣を糠漬けしたものが人気があります。


数ある食用ふぐのなかでも王様と言われているのが「とらふぐ」です。他のふぐと区別して「ほんふぐ」と呼ばれることもあり、背中と体側に鋭いとげが密生しており、臀ヒレが白色なのが特徴です。コラーゲンやタウリンが豊富に含まれているだけでなく、他の魚に比べてカロリーや脂質が少なくタンパク質が豊富であるため、健康食や美容食としても人気です。淡白でありながら旨味が凝縮されており、半透明の美しい身の色やシコシコとした歯ごたえが楽しめます。


昔から縁起物としてお正月をはじめとするお祝い事に食べられるものです。12月から2月頃が旬となる天然物は、高級料亭でしか味わうことができず、なかなか家庭の食卓に並ぶことはありませんでした。最近では、1年中おいしく食べられる養殖物が販売されており、餌や飼育方法の改良によって天然ものに劣らないおいしいとらふぐを手に入れることができるようにもなっています。



とらふぐの刺身をおいしく食べるには




ふぐの王様とよばれるとらふぐ以外のふぐは、海で釣りあげる機会が多い種類のものもあります。最近では、食品の衛生管理や安全管理が行き届いているため、自分で釣ったふぐを調理して食べるという人はほとんどみられなくなりましたが、昔は、勝手に自分で調理して食べて亡くなる方も少なくありませんでした。ふぐには周知のとおり、テトロドトキシンという青酸カリの1000倍以上の毒性をもつ毒が含まれています。熱に強く水にも溶けにくいため、水で洗い流しても加熱料理をしても毒性がなくなることはありません。


肝臓や卵巣などの内臓だけでなく、種類によっては、皮や筋肉にも含まれています。素人調理だけでなく、キャリアの浅い調理人が調理したふぐ料理によって死者がでることも珍しくありません。「ふぐ販売営業許可」を有する「ふぐ取扱登録者」がいるお店で処理されたものでなければ、口にしないようにすることが大切です。


最近では、ふるさと納税の返礼品として注目を集めたことにより、以前にも増してご当地グルメに人気があります。なかでも地元ならではのブランド肉とともに人気が高い商品となっているのが新鮮な魚介類です。豊かな自然で育まれた天然魚とともに、飼育環境や餌などに長年研究を重ねて開発された養殖魚も各地で注目を集めています。旬にこだわらず1年中、品質にばらつきのない魚が安定して供給されるため、いつでもおいしくて新鮮な魚を味わうことができます。


とらふぐの養殖ものを真空パックで販売しているところもあります。安全・安心で味わうことができるとともに、切り分ける必要もなくお皿に並べるだけで美しい薄造りの刺身が完成するので、おもてなし料理としてもピッタリです。



養殖ふぐの生産トップクラスの長崎




ふぐというと山口県下関が有名ですが、実は養殖ふぐの生産量トップクラスを誇っているのは長崎県なのです。なかでも、複雑に入り組んだリアス式海岸によって生み出される潮の流れと緑豊かな島々から流れ込む豊富な滋養によって、最高の養殖場となっている九十九島で養殖されているとらふぐは、絶品として知られています。


半透明に輝く美しい色艶とシコシコとした弾力たっぷりの噛みごたえは、天然ものに勝るとも劣らないと高く評価され、全国的にも注目されています。とらふぐはとてもデリケートな魚で、飼育する環境や餌にはかなり気を遣います。九十九島の養殖では、美しい体をつくりあげるためにミカンを餌に混ぜたり、お互いに傷つけあわないように定期的に歯切りをしたりするなど、こだわりと手間をいとわない生産者の努力が日々続けられています。


ネットなどでも簡単に購入することができる養殖とらふぐは、一番人気の刺身をはじめとして、唐揚げ用、ふぐちり用、皮湯引き、ヒレがセットになっているのが一般的で、自宅にいながらにして贅沢なコース料理を楽しむことができます。また、お世話になった方への特別な贈り物としてもおすすめです。


冬場になると種類もよくわからないようなふぐが鍋用に販売されることもありますが、当然ながら、味が全く違います。料亭に家族で出かけて食べることを思えば、とてもリーズナブルに味わうことができます。お正月や誕生日のお祝い、結婚記念日など、ちょっと贅沢したいときに、袋から出してすぐに準備ができる養殖とらふぐの味を堪能してみてはいかがでしょうか。


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