佐世保ふるさと市場
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九十九島の海産物のおいしい食べ方

海産物


九十九島のカキ




九十九島は佐世保港の外側から北へ25kmにわたって208の島々が点在する海域のことをいいます。島の密度は日本一で、人が住んでいる島は4つあり、それ以外はすべて無人島です。ほぼ全域が1955年に西海国立公園に指定され、海岸の多くが自然海岸のまま保全されています。自然豊かな九十九島は、多様な生き物が存在し、何度訪れても飽きないすばらしい景観が感動を与えてくれます。


九十九島は長崎有数の景勝地として有名ですが、海産物の宝庫でもあります。この辺りはカキの養殖が盛んで、シーズンになると多くの観光客がカキを食べに訪れます。九十九島のカキの特徴は濃厚な味わいです。島の周辺は植物性プランクトンが豊富な恵まれた海洋環境にあるため、うまみのつまったカキがとれ、サイズは小ぶりですがその分うまみが凝縮されています。


カキの食べ方として、まずは生で味わってみるのが良いでしょう。生のカキを食べるのはちょっと抵抗があるという方も多いですが、菌やウイルスの検査をしているため、安心して食べることができます。生のカキにレモンを搾って召し上がるのもおすすめです。殻付きのカキを炭火焼きにして食べる焼きガキは、平たい方を下にして2から3分、ひっくり返してさらに5分程度焼きます。このとき、エキスが残るようにするのがポイントです。


食べごろになったらナイフでカキを開けて、焼きたてを食べます。しょうゆをたらして食べてもおいしいですが、何もつけなくても天然の塩味だけでおいしくいただけます。また、カキの酒蒸しや白ワイン蒸しも、ふっくらと蒸しあがったカキの風味と潮の香りを存分に楽しむことができるのでおすすめです。



九十九島のいりこ




九十九島の代表的な海産物としていりこがあります。いりことはカタクチイワシの煮干しのことをいいます。いりこの原料であるイワシは高度不飽和脂肪酸を多く含むので、血液中のコレステロールや中性脂肪を減らすなど、生活習慣病に効果があると言われています。また、いりこにはカルシウムとその吸収を助けるビタミンが豊富なので、骨粗しょう症の予防にもなる場合があります。


九十九島のいりこの生産量は日本一を誇ります。日本一の生産量の理由には、島の周辺の海には魚のえさとなるプランクトンが豊富なため、いりこの原料となるカタクチイワシの産卵に適していることがあります。イワシ漁、加工とも地元で素早くおこなわれるため、できあがったいりこの味や香りは新鮮そのものです。


いりこは主にだしとして使用されますが、うまみ成分のイノシン酸が多く含まれているため、そのままでもおいしくいただけます。大きさが2.5cm以下のいりこをちりめんと呼び、そのまま食べたりつくだ煮や珍味にしたりします。大きさが4.5から5.5cmのものを小羽、6から8cmのものを中羽、8から11cmのものを大羽と呼び、汁物やうどん、煮物のだしとして使用されます。いりこの商品バリエーションは多彩です。いりこをまるごと粉砕した使いやすいパウダー状のものは、さまざまな料理に混ぜて食べることができます。いりこのパウダーを生地に練りこんだそうめんは鯛だしの麺つゆとの相性が良く、おいしく召し上がれます。珍しいものとしては、いりこのパウダーをスイーツに使用しているものもあります。



九十九島のとらふぐ




九十九島の海産物としてとらふぐも有名です。佐世保市の養殖とらふぐの生産量は全国でも有数です。九十九島はリアス式海岸が生み出す潮の流れと、島々からの滋養分により養殖に適した漁場となっています。とらふぐの飼料には早摘みミカンをいれたものを使用しているので臭みが少なく、身質はまるまると肥えて弾力があり、天然物と遜色ない上品な甘さが特徴です。また、生簀の中でとらふぐ同士が噛み合うのを防ぐために、定期的に歯切りをおこなっているため、魚体がきれいです。


九十九島のとらふぐは、佐世保市内の和洋中レストランやホテルで味わうことができますし、お取り寄せをすることもできます。お取り寄せの場合でも鮮度が良いので刺身を味わうことができます。もちろん、有毒部位はきれいに除去してあるので安心して食べることができます。


とらふぐのおいしい食べ方として、ふぐ刺し、ふぐちり、ふぐ唐揚げなどがあります。ふぐ刺しは皿が透けて見えるほど薄く切った身を、ねぎと紅葉おろしの入ったポン酢につけて食べ、ふぐちりは煮立った昆布だしの中にとらふぐや野菜を入れてひと煮立ちさせ、煮過ぎないうちにポン酢につけて食べます。唐揚げは軽く塩をふって片栗粉をまぶして油で揚げ、お好みで塩やレモンをかけて食べることでよりおいしく食べることができます。


お酒の好きな方にはひれ酒がおすすめです。ひれ酒とはこんがりと軽く焦げ目の付く程度にあぶったとらふぐのひれを熱燗に入れたもので、澄んだ琥珀色になったらひれを取り出します。うまみがお酒にうつり、香ばしくてまろやかな味わいを楽しめます。


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